平成29年4月、「学校法人久喜幼稚園 そらにとどくき認定こども園ののの」 に正式名称が変更し、幼保連携型認定こども園
として0歳から5歳までの園に移行いたしました。認定こども園に移行したことで、保育園部門の設立により働いているご家庭の
支援ができたり、子ども・子育て支援制度にも移行したため、保護者のみなさまにも保育料の軽減が可能になったり子育て支援
センター設立によって地域の子育てのお手伝いなど、子育て中の方々の支援をする幅も広がりました。
それにしてもいったい「ののの」とは・・・? 決してふざけているわけではありません。大真面目です。
今回は園名に込められた想いについてこの場をおかりし、掲載させていただきたいと思います。
園名は園のグラフィック・デザインとアート・ディレクションで携わっていただいたYellow Brain の丹下紘希さん、
トータル・デザイン・プロデュースのEDGEの大江和範さん、インテリア・ウォールペイントの須磨阿弥さん、
他にも精鋭なチームのメンバー、そして園側でたくさんの時間をかけて検討していきました。
その丹下紘希さんからいただいたメッセージをご紹介いたします。
そらにとどくき、は「空に届く木」です。門の脇にある伸びやかな背の高い大きな木のことでもありますが、同時にその文字の
中には元々の久喜幼稚園の「くき」も隠されています。「の」という平仮名を改めて見てください。しなやかで、伸びやかで、
丸くて、可愛い。まるで子どものようです。接続詞としての「の」は何かと何かをくっつけた場合に、さらに細かく説明ができます。
また、僕の、私の、という場合の「の」は帰属を表します。日本では昔からほとけさまをお呼びする際に「ののさま」と親しみを
込めて呼んでいました。「ののさまのこども園」略して「ののの」は、その「ののさまのこどもたち」をお預かりするこども園という
意味です。園内の、色とりどりの実のなる木のなまえのついた部屋のサインデザインは、古き良き「和」を、実りある豊かな未来に
向けて、私たちの生活に寄り添うように新しく捉えています。お寺が隣接するこの土地で園名に込めた想いは、ほとけさまに
見守られて、しなやかに、丸く、可愛く、伸びやかに育ってほしいという願いからです。
ののさま、みなさま、今日もありがとうございます。こどもたちをよろしくお願いいたします。
Yellow Brain 丹下紘希
うちの園は曹洞宗の400年以上むかしからあるお寺の境内にあります。
お寺と幼稚園の入り口には大門がありますが、そこに樹齢何百年という大きなかやのきといちょうの木がそびえたっています。
その2本の木の間から夏になると驚くほど涼しく心地のよい風が園庭に吹き込んできて、大門で子どもたちをお迎えしてから
おしゃべりをする保護者の姿もみられます。そらにとどきそうな大きな木のようにぐんぐんすくすく育ってほしい、ののさまに
見守られながらのびのびと育ってほしい・・
そんな想いから、うちでしかつかないような園名がついたわけでございます。
設立から68年目を迎えますが、先代の意志と長い伝統をしっかりと受け継ぎ、これからも生涯にわたる人間形成の基礎を培うため、
仏教精神に基づき、人として大切な「こころ」の教育に取り組んでまいります。
みなさま、どうぞよろしくおねがいします。
次回は園舎についてご紹介いたします。